こんにちは。
立川市 歯科島津医院 院長の島津です。
おでんやお鍋など、温かいものが
一段と美味しく感じられる
季節になりましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
気温が下がり、風邪や感染症が
流行しやすい時期になると、
体調管理に気を配る方も多いかと思います。
実はその「体調管理」と同じように、
日々のお口の機能に
目を向けることも大切です。
「人生100年時代」と言われ
多くの方が長生きする現代では、
歯が残っているからといって
必ずしも「しっかり食べられる」
とは限りません。
では、歯が残っているのに
なぜ食べづらくなってしまうのでしょうか。
その理由のひとつに、
口腔機能の低下があります。
「咀嚼」や「嚥下」には、
歯で噛む力だけでなく、
お口まわりの筋肉の協調、十分なだ液量、
そして舌のしなやかな働きが欠かせません。
つまり、歯の健康はもちろん重要ですが、
その他の口腔機能が問題なく働き、
全体のバランスが保たれていることが
食べる力を維持するうえで不可欠なのです。
そして、これらの動作は
ふだん意識せず行っていますが、
年齢とともに少しずつ衰えていきます。
そこで今回は、口腔機能低下症の
診断基準の一つである
「舌圧低下」 について
お話したいと思います。
舌の力(舌圧)は、
食べ物をお口の中で受け止めたり、
喉の奥へ送り込んだりする
「ごっくん(摂食嚥下)」に
深くかかわっています。
この舌の力が低下すると、
むせ・喉のつかえ・
食べこぼし・誤嚥性肺炎など
さまざまなトラブルにつながってしまいます。
では、皆さんは
ご自身の舌圧をご存じでしょうか?
普段、舌の力を測定する機会は
ほとんどないかもしれません。
当院では舌圧計を導入しており、
「飲み込みづらい」「むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」などの
症状がある方には、この機会にぜひ一度、
計測されることをおすすめいたします。
検査方法はとても簡単です。
バルーンをお口に入れ、
舌で押しつぶして計測します。
最大舌圧の目安は、
性別や年齢によって異なります。
こちらの画像を参考にしてみてください。
最大舌圧が 20kPa未満になると、
誤嚥リスクが高くなるといわれています。
舌圧が低かった場合には、
その方に合ったトレーニングや改善方法を
当院でご提案させていただきます。
歯科医療では、歯の治療だけでなく
口腔機能全体を考えたケアが重要です。
それが、皆さんの「食べる幸せ」につながり、
今の歯科医療に求められている
役割だと考えられます。
当院では、口腔機能に関するご相談を
いつでも受け付けておりますので、
気になる症状がございましたら
お気軽にご相談ください。
インフルエンザが流行しておりますので、
どうぞお身体を大切にお過ごしください。
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