2025年3月18日火曜日

「災害時の歯磨きどうするの?」

 こんにちは。立川市 歯科島津医院 院長の島津です。

三寒四温を実感する気温差のある季節ですが、

お変わりなくお過ごしでしょうか。


先日、北海道沖の千島海溝でのひずみが

マグニチュード9クラスの巨大地震を

引き起こしうる程度まで進んでいる可能性がある

という記事を目にしました。


いつ起こってもおかしくないとされている地震。

みなさんは、どのような備えをされていますか? 


今回は、

災害時の歯磨きについてお話したいと思います。


最近売られている防災グッズには、

歯ブラシも含まれておりますが、

突然の災害発生において、

少量の水しか使えず、歯ブラシもない場合は、

どのように歯磨きをすれば良いのでしょうか? 



○水が少ない時

コップに少量の水(底から2cmくらい)を準備します。 

その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ、

歯みがきを開始します。 


ハブラシが徐々に汚れてきますので、

ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)で

ハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、

また歯みがき、これを小まめに繰り返します。

 

最後にコップの水で2~3回すすぎます。

一気に含むのではなく、

2~3回に分ける方がきれいになりやすいです。


○ 水もハブラシもないとき

ハンカチ、ティッシュ、タオルなどを指に巻きつけ、

歯を拭い、汚れを取ります。 


お口をキレイに保つ働きのある

唾液を出すことも重要です。


あごの付け根や耳の真下部分を

マッサージしたり温めたりして、

だ液を十分に出すよう心がけてみて下さい。


○入れ歯のケア

使えるお水があれば、お水に浸しておけますが、

水がない場合は、毎食後、

あるいは少なくとも1日に一度は

お口専用のウエットティッシュなどで

汚れを取って下さい。


部分入れ歯の方は、

金属部分を綿棒などできれいにして下さい。



肺炎と脳血管疾患は

災害によって増えるとも言われています。


普段通りの生活が送れなくなることから

口腔ケア不備による口腔内細菌の増加、

薬や食事の問題によって高血圧や糖尿病が悪化し、

加えて脱水による脳梗塞を発症しやすくなり

誤嚥しやすい状況がつくられます。


口腔ケアは、命を守るケアであるとも言えるのです。


いつ起こるか分からないからこそ、

様々な状況を想定して減災に努めたいですね。



の便りもすぐそこまで届いています。

みなさんの健康とご多幸をお祈り申し上げます。





.:*:'゜.:*:'゜.:*:'゜.:*:・'゜.:*:・'゜.:*:・'゜ 

歯科島津医院
〒190-0021
東京都立川市羽衣町2丁目44-25
TEL:042-527-8148