こんにちは。立川市 歯科島津医院 院長の島津です。
三寒四温を実感する気温差のある季節ですが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
先日、北海道沖の千島海溝でのひずみが
マグニチュード9クラスの巨大地震を
引き起こしうる程度まで進んでいる可能性がある
という記事を目にしました。
いつ起こってもおかしくないとされている地震。
みなさんは、どのような備えをされていますか?
今回は、
災害時の歯磨きについてお話したいと思います。
最近売られている防災グッズには、
歯ブラシも含まれておりますが、
突然の災害発生において、
少量の水しか使えず、歯ブラシもない場合は、
どのように歯磨きをすれば良いのでしょうか?
○水が少ない時
コップに少量の水(底から2cmくらい)を準備します。
その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ、
歯みがきを開始します。
ハブラシが徐々に汚れてきますので、
ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)で
ハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、
また歯みがき、これを小まめに繰り返します。
最後にコップの水で2~3回すすぎます。
一気に含むのではなく、
2~3回に分ける方がきれいになりやすいです。
○ 水もハブラシもないとき
ハンカチ、ティッシュ、タオルなどを指に巻きつけ、
歯を拭い、汚れを取ります。
お口をキレイに保つ働きのある
唾液を出すことも重要です。
あごの付け根や耳の真下部分を
マッサージしたり温めたりして、
だ液を十分に出すよう心がけてみて下さい。
○入れ歯のケア
使えるお水があれば、お水に浸しておけますが、
水がない場合は、毎食後、
あるいは少なくとも1日に一度は
お口専用のウエットティッシュなどで
汚れを取って下さい。
部分入れ歯の方は、
金属部分を綿棒などできれいにして下さい。
肺炎と脳血管疾患は
災害によって増えるとも言われています。
普段通りの生活が送れなくなることから
口腔ケア不備による口腔内細菌の増加、
薬や食事の問題によって高血圧や糖尿病が悪化し、
加えて脱水による脳梗塞を発症しやすくなり
誤嚥しやすい状況がつくられます。
口腔ケアは、命を守るケアであるとも言えるのです。
いつ起こるか分からないからこそ、
様々な状況を想定して減災に努めたいですね。
桜の便りもすぐそこまで届いています。
みなさんの健康とご多幸をお祈り申し上げます。
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